「ヤマハとコルグの音楽機器がすごく似てる」
そう疑問に思った吹奏楽部員は全国にたくさんいると思います。
チューナーメトロノームを見ると、ロゴと色が違うだけでほとんど同じですよね?
大丈夫?訴えられるんじゃない?
結論を言うと、ヤマハが販売している商品の一部をコルグが作っているんです。
今回はヤマハとコルグという会社がなぜ似ているかと、チューナーの違いについて解説していきます。
ヤマハとコルグのチューナーがなぜ似ているか?
ヤマハとコルグが似ている理由については、コルグの歴史が大きく関わってきます。
コルグの歴史
コルグは1964年に京王技術研究所という名前で設立された会社です。
1970年に初の国産シンセサイザーを開発し、世界的に評価されました。
しかし1983年にヤマハがデジタルシンセサイザーDX-7を発売して以降、デジタルシンセサイザー開発への出遅れにより経営状態が悪化しました。
その後ヤマハによって資本参加と経営再建が行われ、社名もコルグへと変わりました。
そして発売されたワークショップタイプのシンセサイザーM1を皮切りに、革新的なヒット商品を生み出し、現代のデジタルワークステーションの草分けとなる会社となりました。
ヤマハとの関係性
コルグは経営難をヤマハによって救われており、両会社は深い繋がりがあります。
現在もコルグはヤマハの関連会社であり、ヤマハがコルグの株を3割ほど持っているようです。
またヤマハからは部品を購入するという取引関係があり、シンセサイザーM1開発の際もヤマハの部品を使用し、新規投資を最小限にし危機を切り抜けた過去があります。
記事冒頭のヤマハとコルグのチューナーが似ている理由も、コルグがヤマハミュージックジャパンにチューナーをOEM供給したからです。
要するにコルグのTM-60というチューナーと、ヤマハのTDM-700というチューナーはどっちもコルグが作ったということです。
コルグばヤマハの関連会社だけど、子会社ではないからな
ヤマハとコルグのチューナーの違いは?
コルグのTM-60と、ヤマハのTDM-700で言うと、性能面では全く同じです。
それ以外の違いについてはこちらです。
項目 | TM-60 | TDM-700 |
---|---|---|
メーカー | コルグ | ヤマハ |
色 | 白、黒 | ゴールド |
価格 | 生産終了のため非表記 | 生産終了のため非表記 |
発売日 | 2017年11月 | 2017年11月 |
違うのは色が違う点と価格です。
購入先によって価格は違ったりしますが、コルグの方が1割ほど安い場合が多い印象です。
ちなみにコルグはTM-60の後継モデルとしてTM-70Fを、ヤマハはTDM-700も後継モデルとしてTDM-710をそれぞれ発売しています。
両者の新旧モデルの比較記事もありますので、こちらも参考にどうぞ。
★ヤマハの新旧モデルの記事
★コルグの新旧モデルの記事
ヤマハとコルグのチューナーマイクは同じ?
アクセサリについてですが、ヤマハのチューナーマイクもコルグがOEM受託したものがあるので、製品名は違いますが中身は一緒のものがあります。
参考としてヤマハのTM-30のチューナーマイクと、コルグのCM-300です。
メーカーロゴは違いますが、ほぼ見た目が同じですね。
当然中身が同じなので互換性があり、ヤマハのチューナーにコルグのチューナーマイクが使えたりします。
ヤマハとコルグのチューナーの違いは!なんで似てるの?まとめ
ヤマハとコルグは別会社ですが、コルグはヤマハの関連会社です。
ヤマハのチューナーメトロノームをコルグが作っていたので、似ているのは当然ですね。
性能面、価格帯が同じなので、決め手となるのは外観がどちらが好みかだと思います。
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